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CEOニュースレター

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2016年、徹底現実主義 インターナップ・ジャパン!

2016年01月

新年明けましておめでとうございます。

今回のタイトルは、2016年の当社のキャッチフレーズです。

勢い込んでキャッチフレーズを決め、改めて「現実主義」の意味を調べてみますと、「無政府状態の国際関係を国益と勢力均衡の観点から分析する国際政治学の主要な理論」とよくわからないことが書かれています。また、よく誤解されて使われている言葉でもあるそうで、少々面倒なことになってしまったと後悔しても後の祭り。これで年賀状も作ってしまいましたし、もう変えようがありません。ということで、言葉の使い方としては誤用なのかもしれませんが、当社が考えます「現実主義」について述べさせていただきたいと思います。

 昨年、年始のご挨拶で歴史を引用しましたところ思いのほか好評をいただきましたので、今年もそこから始めさせていただきます。まずは、「現実主義」を代表する歴史上の人物と言えば大久保利通。明治初期、日本を欧米列強に伍する国力を持つ世界の一流国にすべく、既得権益にしがみつこうとする旧武士階級の解体をはかり、富国強兵の旗印のもと版籍奉還、廃藩置県といった抜本的改革を強力に推し進めます。現状に即して目的達成のために必要なことを冷徹に進めるという「現実主義」ぶりが、ともすれば周囲の感情に流され、集団的暴走・暴発の精神的支柱として担がれがちな「西郷さん」と対比してよく語られます。また、不平士族が明治新政府に対して起こした佐賀の乱において、捕えられたリーダーである江藤新平を裁判にかけず、即刻独断で打ち首にしてしまう。理由は、江藤のような弁が立つ者に裁判で語らせたりすれば、まだ確固とした基盤が確立しない新政府の動揺は収拾がつかないものになるということです。強い日本を作るという目的のためには、当時高邁な「理想」として語られ始めていた欧米流の民主主義や議会政治、あるいは人権、デュープロセスといった、いわゆる「理念」を敢然と無視する力、これこそが大久保の「現実主義」の真骨頂と語られています。

 そしてありきたりですがもう一人、織田信長を挙げておきましょう。武士の武力による世の中の秩序確立という「天下布武」の目的達成のためには、既成の常識や価値観の破壊には一切躊躇がない人です。このあたりは大久保利通によく似ているでしょう。また、信長を語るときにもう一つ忘れてはならないのが、「反オカルト主義」でしょう。つまり宗教の持つ合理性を超えた人間への束縛と言うものを一切認めないわけです。だから仏罰ということをまったく恐れずに比叡山も焼き討ちしてしまうし、一向一揆も弾圧します。まさに「現実主義」の権化です。ちなみに最近の研究では、この信長に「天下布武」というのは、もともとはそんなに突飛な発想ではなく、当時地に落ちていた足利将軍の威光を回復し、畿内という限定された地域の混乱を収束させるという、極めて「現実的」なところから始まっているのではないかとも言われており、やはり信長もあまり理念的ではなかったという側面も見せるようになっています。

以上、大久保利通と織田信長の現実主義の本質が、「反感情」「反理想」「反理念」「反オカルト」であることを見てきましたが、この現実主義は苛烈であり、結局二人とも、時代の大変革という大きな役割にほぼ道筋をつけた時点で、暗殺という形により世の中から抹殺されてしまいました。一方、我々は会社として生き残っていかなければいけませんので、これでは、ちょっとまずい訳です。従って、「徹底現実主義」と言いましても我々の場合は、感情も、理想も、理念も、ときにはオカルトでさえ、多少の考慮はしていくということになります。あえて言えば、現実とは元来不合理な存在である人間が作り出すものであり、ときに形のないもの、理に合わないものまで含めて「現実」であるととらえていくということになるでしょうか。

 では我々の目指す「現実主義」の本質とは何なのか。私はそれを「反勝手主義」であるととらえています。そしてそれにはまず、「わからないことをわからないと認める」ことが大切であると考えています。人間誰しも、わからないということは怖いものです。だからどうしてもわかろうともがいてしまいます。例えば関連する情報を集めてみる。しかし、わからないということは難しいということですから、世の中のどこを探しても、ズバリと回答を示す情報などないというのがむしろ普通です。それでも怖いからといって情報収集に逃げ込むとどうしても、もっともらしいことを言う人や、あたかも真実をえぐり出しているようで実はただ過去の一面的な結果に過ぎない数字が、まるで真理であるように見えてきてしまう。その後はそうした情報に振り回されて、どんどん現実から遠ざかっていくことになります。

更に危険なのは、わからないことの集団理解志向です。つまり、わからないことを、みんなで話し合ってわかろうとする。中には楽観的な人もいるし、一方で悲観的な人もいます。そういう様々な意見を折り合いが付きやすいように丸め合いながら、わからないことに一つの回答を出す。しかし、そのようなやり方で導き出された回答が正しいという根拠も保証も、どこにもないのです。そういうやり方で10年後、下手をすると100年後の世の中がどうなっているかということに回答を出し、その会議室内で生み出された架空の未来像に立脚した経営戦略を真顔で語っている企業というのは、決して少なくありません。

 このような「非現実」に迷い込んでしまう根底には、わからないという不都合から逃れたいという「勝手」、都合の良い回答に安心したいという「勝手」がある、そのように私には見えます。当社はそういう「勝手」をしない。わからないことは毅然とわからないと認め、それでもリスクを取って動く。その動きに呼応して次々と移り変わる眼前の事実、これに一つずつ、しぶとく、しつこく対応していく。これが当社の目指す「徹底現実主義」です。

本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

代表執行役CEO  奥野 政樹
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