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「IoTとオープン」セミナーの補遺と3月IoTデモ会について

2016年03月03日

セミナーご参加いただきありがとうございました

2016年2月24日に開催いたしましたセミナーについても盛況で、定員を超える多くの方にご参加いただきありがとうございました。今回のセミナーでは、インターナップ・ジャパン技術部からはオープン・イノベーションとIoTが組み合わされた海外動向や実例などをご紹介しましたが、IoTとオープン・イノベーションを調べる中で我々にも新しい発見があり、大変勉強にもなりました。改めて厚く御礼申し上げます。

なお、現在のIoTやオープン・イノベーションはソフトからハード、センシングからクラウドまで幅広い分野にまたがっており、今回のセミナー時間枠では ご紹介できなかったことや、軽くご紹介するに留めた事例などもございましたので、いくつか参考資料としてリンクなどご紹介させていただければと思います。

できる限り日本語で記載されているものを探したのですが、英語サイトへのリンクもございます。なお、該当リンクについては、IoTやオープン・イノベーションの例や参考資料として紹介するもので、特に当社で利用していたり、その利用を推奨していたり、何らかの形で関わっている事を示すものではございません。ご了承ください。

3月はIoTデモンストレーション見学会を開催します

また、3月はIoTデモンストレーション見学会を行います。センシングからクラウドでのデータ解析までを、実際の機器選定やネットワークも含めて実際に行うデモンストレーションとなります。これも「即座に実行」のオープン・イノベーションだからこそ成せる術、見学会についてもよろしくお願いします(席に限りがございますのでご参加希望の方は弊社営業担当などに急いでご連絡を)!

デモ見学会の詳細はこちら


オープンとは何か?を探る参考リンク

セミナーでは、オープンの意味を探るための参考文献として以下の2資料をご紹介しました。成功するオープンプロジェクトでは、乱雑な市場にも似た活気の中で様々なリソースが出現し、えてして混沌としつつも仲裁者や意思決定者として作者や開発者の意向がプロジェクトをまとめ上げているものが多いと感じます。「オープン」が意味するものとは何か、以下のリンクが参考になるのではないでしょうか。

「伽藍とバザール」外部リンク: Project 杉田玄白
閉鎖的な環境(企業に限らず)で行われていた今までの開発手法に対して、オープンな開発方法を採用したLinuxがなぜ成功したかを考察した、エリック・レイモンドによる論文です。なお、原論文自体がOpen Publication License, version 2.0に基づくオープンな論文であり、日本語文についてもオープンにアクセス可能です。

”Linuxコミュニティはむしろ、いろんな作業やアプローチが渦を巻く、でかい騒がしいバザールに似ているみたいだった。”

「優しい終身の独裁者」外部リンク: Wikipedia
PythonやLinuxなど成功したオープン・プロジェクトの中心人物についての敬称について。

”コミュニティ内で論議、論争が発生した際に最終的な仲裁を行う権利を持つプロジェクト創設者であることが多い。”


オープン・イノベーションでIoTを行うために使われているもの

IoTが含まれるものを中心に、オープン・イノベーションに関連するプロジェクトを選んでみました。このような機材やソフトウェアを利用した、「オープンなIoTプロジェクト」を簡単に立ち上げることができ、「即座に実行」が可能となっています。

Raspberry Pi プロジェクト (外部リンク: プロジェクトホームページ)
IoTにも使える超小型PCです。日本でのRaspberry Pi 3発売も近そうです。

Arduino  (外部リンク: プロジェクトホームページ)
Raspberry Piより更に小型のIoT向けのPCをオープンに作るプロジェクトです。

the Intenet of Things with ESP8266 (外部リンク: プロジェクトホームページ)
ESP8266というチップを利用したIoTを紹介するサイトです。(技適などの説明は日本の販売サイトなどが参考になります)

Linux Foundation の RTOS Project “Zephyr Project” (外部リンク: プロジェクトホームページ)
資源の制約があるIoT向けのリアルタイムOS、現在はx86とARM(v7系)に対応したv1.00がリリースされています。

FIDO Alliance (外部リンク: FIDOホームページ)
生体認証などの認証そのものではなく、機器とサーバとの通信(プロトコル)を標準化するプロジェクトです。NTTドコモのスマートフォンにも採用された、と2015年夏にニュースにもなりました。

TensorFlow (外部リンク: TensorFlowホームページ)
機械学習のためのオープンな開発ライブラリです。Googleが開発しオープンにしました。IoTで集めたデータの解析を行う際に機械学習、深層学習を用いることも、このようなオープンなライブラリを用いれば可能です。

Caffe (外部リンク: Caffeホームページ)
バークレイ大学が公開しているオープンな深層学習(ディープラーニング)用ソフトです。関連書籍が発売されています。

OpenCV (外部リンク: OpenCV非公式日本語サイト)
オープンなコンピュータビジョンのための開発ライブラリです。顔認識などの仕組みがあらかじめ用意されていて簡単に実現できます。

 


オープン・イノベーションがもたらす実例など

オープン・イノベーションは言葉でうまく説明するより、既にある実例をお見せするのが一番だと思います。実際に「オープン・イノベーション」がもたらした機材やソフトを利用することで、何が可能になるのかをご紹介します。

Two Minutes Papers – Deep Neural Networks Learns Van Gogh’s Art (外部リンク:Youtube)
ディープニューラルネットワークで、コンピュータがブロック崩しを学習して自動でプレイしたり、写真を自動的にゴッホ風、マティス風、ピカソ風などにアレンジする2分間論文紹介ビデオです。英語ですが、映像を眺めているだけでもなんとなく、「ディープラーニング」が何をもたらすのかイメージしやすくなると思います。

Raspberry Piを利用した社内トイレ空き状況確認サービス(外部リンク:リクルート社)
リクルート社内で行われた、トイレの空き状況をRaspberry Piで把握し座席にいながらにして把握できるようにしたシステムがリクルート社のブログで公開されていました。一番のポイントはやはり「ありものを徹底活用して」「即座に実行できる」ことだと思います。

Google Cloud Vision API enters Beta (外部リンク: Google Cloud Platform Blog)
厳密にはオープンとは言えないGoogleのクラウド型コンピュータビジョンの紹介ですが、ページ最後の紹介ビデオ(日本語字幕があります)に出てくるRaspberry Piのロボットが「IoT」をとてもよく表現しており、かつとても可愛らしく、ブログのこのコメントも僕は好きなのでご紹介です。

“We couldn’t resist showing you our favorite robot again.”
(私たちが大好きなこのロボットをもう一度お見せしないわけにはいかなかったのです)

排泄予知ウェアラブル「D Free(デフリー)」(外部リンク: 製品ホームページ)
記事などでも取り上げられていましたのでご存知の方もいるかと思いますが、介護現場などから期待されているという、排泄を予測するウェアラブル機器がクラウドファンディングで話題となりました。IoTが「話題になってる、なんだかよくわからないもの」から「必要とされている、実際につかえるもの」に遷移している現在をよく表しているデバイスだと感じ、ご紹介しました。


オープン・イノベーションとIoTをより深く考えるために

参考文献として、NHK出版の「限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭」をご案内しました。

「限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭」(外部リンク: NHK出版)
イノベーションというよりは、イノベーションが実現する共有型社会が経済にどのような変革をもたらすか、という内容でしたが、 IoT やオープンソースの実例も多数掲載されており、IoT と共有型社会について現状把握の参考になると思います。

また、英文ですが、以下の記事は「オープンソース化されるAI」の今を考えるためのヒントとなると思います。

Why big tech companies are open-sourcing their AI systems (外部リンク: The Conversation)
(なぜ大企業は自社開発のAIをオープン化するのか)
AmazonやGoogle、FacebookやMicrosoftといった大企業がオープンにしたそれぞれのAIシステムと、なぜ大企業がオープンにするのかを考察した記事です。


次回のセミナーではもう少し要点を簡潔にご説明できればと思いますが、質疑応答タイムや懇親会の時間なども利用して、ご質問いただければと思います(今回は喋りすぎて質疑応答の時間が取れませんでしたので、次回こそは)。

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