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導入事例

CASE STUDY

 >  > ロイター様の複数Tier1プロバイダ構成導入事例

ロイター様

コンマ数秒の遅れが命取りになる最新の情報をインターネットでも提供
「P-NAP」でリアルタイム性と正確性、安全性の高い情報提供

ロイター・ジャパン株式会社は、幅広いジャンルのニュースやデータを提供するインフォメーションカンパニーだ。ニュースに正確性が重視されることはもちろん、金融情報にはリアルタイム性、安定性も重要なファクターとなる。従来は専用線を基盤としたサービスを提供していたが、新たにインターネット回線を利用 したサービスの提供を追加した。インターネット回線は二重化で導入されたが、その1回線にINAP Japanのインテリジェント・ルーティング・ サービス「P-NAP」が採用された。



テクノロジーネットワークカンパニーからインフォメーションカンパニーへ

ニュースソースとして世界的に有名なロイター。その起源は、創始者であるパウル・ユリウス・ロイターが1849年に伝書鳩によって金融情報を送ったことだという。現在では、世界130ヶ国197支局に2400名の記者、カメラマンを擁し証券、商品、先物取引およびその派生商品などを含むリアルタイムな市場データを、世界244ヶ所の取引所、約5000人のディーラー、ブローカーから収集し、配信している。ネットワーク環境の進化と情報の多様化、増大に伴い、テクノロジーネットワークカンパニーからインフォメーションカンパニーへと大きく変化している。


ロイターが提供する情報の中でも、金融系、勘定系はリアルタイムの情報が求められ、正確さはもちろん、即時性にもっとも価値がある。たとえば、東京証券取引所のデータには、リアルタイムで提供されるデータと、意図的に20分遅れで配信されるディレイドデータ(遅延情報)がある。遅延情報はインターネットから誰でも無償で入手できるが、リアルタイムデータは有料の情報である分、文字通り即時性が求められる。コンマ数秒で数億円単位が動く業界であるためユーザのニーズは非常に高く、ミリ秒単位での遅延の短縮が常に要望されている。


リアルタイムデータの提供には、障害のない安定したデータ配信が大前提となる。そのため、システムやネットワークの二重化、プロアクティブなネットワーク監視、保守運用面での迅速かつ的確な対応などが求められる。そして、ロイターではインターネットによるプロダクトを二重化して新たに導入した。その一方の回線として、INAP Japanのインテリジェント・ルーティング技術「P-NAP」が選ばれたのだ。

インターネット上で展開するプロダクトの導入にあたりP-NAPを選択

  • INAPともう一社のプロバイダを冗長化装置を使い二重化
  • INAPの特長である「複数Tier1プロバイダ」構成と、「インテリジェント・ルーティング」を使い、
     より品質の高いサービスを提供中

ロイターの主な顧客は、証券、銀行、生損保などの金融機関である。非常にシビアな客層のため、専用線を基盤としたクローズドのネットワークを使用していた。「セキュリティの観点からすれば、クローズドの専用線は金融機関などには最適といえます。しかし、金融情報のトラフィック量は現在もどんどん増加していて、ネットワークへの投資コストがばかになりません。」(ロイター・ジャパン・リージョナル テレコム マネージャー・I.T.氏)。しかし、世界的な規模でインターネット環境の整備が劇的に進み、顧客のニーズに対応できるパフォーマンスを実現できるほどになった。


「インターネットを使用したプロダクトというのは、以前から提案がありました。しかし、当時はバックボーンが細く、地域による格差が非常に大きかったのです。エンドユーザからホストへのホップ数が増加すると、アプリケーションがうまく動作しないこともありました。それがインフラの増強やコンテンツの増加によって、インターネットをベースとしたプロダクトの導入が可能になったのです。」(I.T.氏)。


ロイターはインターネットによるプロダクトを新たに導入するにあたり、当初から異なるサービスによる二重化を条件のひとつとしていたという。しかも、日本国内と外資系の同じスペックによるサービスによる二重化だ。かくして、サービスの比較検討が始まった。「サービスの選択にあたっては、詳細な比較表を作成して検討しました。もっとも重視したのはコストとクオリティのバランスです。また、大手法人向けのサービスであることや、10Mレベルの速度を持つことも条件でした。」(I.T.氏)。


そして、二重化の一方となる国内サービスとして、INAP Japanの「P-NAP」が選ばれた。「P-NAP」は、独自のアクセスポイントから複数のバックボーンプロバイダにダイレクトに接続できるインテリジェント・ルーティング・サービス。つまり、複数のアクセスルートから常にもっとも混雑の少ないルートを探し出して通信を行うことができる。コンマ数秒の遅延も許されないリアルタイムの情報配信において、このパフォーマンスは非常に有効だったわけだ。「P-NAP」はNTT-MEからの紹介で知り、コストやSLA、Private IX、さらに他ISPへのコネクションの良さが導入の決め手となったという。「『P-NAP』は、コスト面での優位性に対しクオリティのバランスがよく、技術的な面やスケーラビリティもポイントになりました。」(I.T.氏)。

特長を生かした二重化によってハイレベルなプロアクティブ対応を実現

サービスの導入においては、ファイアウォールを自社で構築、設置を行ったため多少手こずった部分はあったものの、大きな問題もなく導入できたという。これまでが専用線のみでの情報提供だったため、「P-NAP」導入による効果はこれから現れてくるのであろう。「お客様からのネットワークに関するネガティブな反応はいまのところありません。インフラに関してお客様から反応がないというのは、ネットワークを運用する立場としては問題なく稼動しているという事ですから良いことだとも思います。セキュリティの面でも、ファイアウォールは自社で設置しましたが、エンドユーザの機密情報を扱っているわけではないので、標準的な作業で十分対応可能でした。『P-NAP』の導入は非常にスムーズにできたと思います。」(I.T.氏)。


「P-NAP」を導入した感想をうかがってみると、「それぞれ優位性を持ったISP2社のサービスを導入することで、単にキャリアの二重化だけでなく、危険分散も実現しました。コスト的には、一般的に費用対効果は下がっている傾向ですが、『P-NAP』はコストに対してクオリティが高いという印象です。また、いろいろな部分でしっかりしたポリシーを持っていることがかいま見えます。特に、障害に対してはお客様が気づく前に対処することが可能なのは秀逸ですね。アラートなどによってプロアクティブに対応できることはすばらしいと思います。現在ではインターネットの運用の現場においてメインテナンスウィンドウ(計画保守可能時間帯)がどんどん狭まっているという事が大きな問題となっています。『PNAP』はキャパシティマネージメント用のサイトも提供していますので増速などの計画作業の予定をたてるのにとても役立っています。」(I.T.氏)。


サポートについても、SLA、障害発生時の役員へのエスカレーション、キャパシティマネージメントといった保守の考え方が欧米のようなグローバルスタンダードに近く、非常に満足しているという。ただし、全体的なコストとしては、改善はされたものの、まだまだ余地が残されているというご指摘もいただいた。これはネットワークインフラを提供するすべてのサービスにいえることかも知れない。


今後のビジネス展開については、具体的な内容は未定だが、回線の増強は確実に必要になると見ている。プロアクティブのレベルもどんどん上がってきているので、さらに品質の高いサービスを目指していきたいという。「アイデアは常に考えていますが、弊社だけでなく、ビジネスに関わる全員がハッピーになれるような『Win-Win』の関係を築いていきたいと思っています。」(I.T.氏)。ロイターとINAP Japanのパートナーシップは始まったばかりだが、その将来性は大いに期待できそうだ。

本事例で採用されたソリューション
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